三宅基之のブログ

エム・ヴイ・エム商事株式会社  生産管理課 三宅基之の毎日ブログ

共同研究

神戸大学農学部と共同研究をしております。

以前書いたと思うのですが、ある新聞に「ヘキセナールと言う物質をかがせると、ハウス内の温度が45度近くになっても野菜(軟弱物)がしおれない」という記事を読み、その研究をしておられる神戸大学農学部の山内先生に会って直接話を聞きたく、知り合いの元神戸大学農学部の先生に紹介して頂きました。

その後の事も前にブログに書きましたが、兵庫県農のイノベーション神戸大学・(株)ファイトクローム社(神戸大学とヘキセナールで共同研究をしている肥料の会社)と(株)丹波野菜工房で参加し、一年間、丹波の圃場を使って試験を行い、農のイノベーションの成果発表会で、実験の結果を発表、その後当社と共同研究を行うようになりました。

ヘキセナールの臭いはカメムシの臭いに似ており、自然界に存在する物です。葉を手ですりつぶすと独特の臭いがすると思うのですが、それがヘキセナールです。

なぜ、高温でも葉がしおれないか、ヘキセナールが蒸散作用を起こさせるからです。

ファイトクローム社の試験では、トマトの花落ちが高温時、ヘキセナールを嗅がせているハウスとそうでないハウスでは、嗅がせているハウスは花落ち30%、嗅がせていないハウスは70%の花落ちが確認されました。蒸散作用の気化熱でハウス内の温度が5℃も下がっていたのです。

ファイトクローム社は、昨年ヘキセナールを使った『すずみどり』と言う商品を世に出しました。知り合いのトマト農家さんに進めたら成果があり、今年も継続的に使っておられます。

エム・ヴイ・エム商事としては、ヘキセナールを使用した商品ではいですが、神戸大学とコラボしたベビーリーフを、近い将来世に出したいと思います。