高田郁著『あきない世博金と銀』第八巻を読みました。
私の好きな作家で彼女の作品は全て読んでおります。すべての作品を通して一貫しているのは「縁」です。
彼女は作品を通して、今、気薄になりかけている人間関係を「縁」というキーワードを使って人間同士が寄り添って生きている世界をもっと大切にしていくべきではないかと問いかけているように思います。
この本に出てくる主人公幸が嫁入りした呉服屋で受け継がれているのは、
「買うての幸い、売っての幸せ」という信念、反物に関わるすべての人々の幸せ、買った人の思いにそった商いで買った人たちを幸せにする。そしてその商いで暖簾が守られる幸せ、私達の商売にも繋がります。
本の中で麻疹の大流行の下りが出てきます。何か月も反物が売れない状況が続く中でも知恵を絞り、仕入れ先や購入される方の事をおもんばかって商売をします。
今コロナでいろんなお店が窮地に立たされていること、友達も飲食店を営んでいるので他人事ではありません。
こうゆう時だからこそ、現状を変えるチャンスだと思って将来に向けて動き出さなければならないと強く思います。必ず終息を迎えるのですから、
正直、今回の八巻を読んだ感想は、ワクワク感がなく、面白くもなかったということです。高田郁さんの本を読んできて初めてそう思いました。あくまでも私の意見ですが、
この本を読んでいる方はどう思いましたか、