『119番と平穏死』長尾和宏著を読みました。
人はどのような最後を遂げたいか、高齢者の人は苦しまずに出来るだけ自然な形で死を迎えたいと思っています。
しかし、そうは言っても家族、親戚などいろんな人達がそれを阻みます。少しでも生きていて欲しいから延命治療を望むのです。死ぬまでいろんな管につながれて、栄養は胃ろうなので送りこみ、ただ生かされているだけ、
大橋巨泉さんが望んだ平穏死ではなく、最後は体中管につながれて亡くなったということが本に書かれてました。
もし、高齢の方が家で倒れ、意識がなくなた場合は、慌てて119番しないようにと著者の長尾医師は言っております。
なぜか、救命士は救命法で蘇生を施さなければ、場合いよっては逮捕されます。またメディカルコントロール協議会という組織から罰則が与えられるのです。
そして病院では本人の意思に関係なく延命治療が行われます。
著者は、高齢になると(60歳過ぎたら)家族や主治医と自分の最後をどうしたいか、話し合いを持つことが大事だと言っております。
著者はこの話し合いを「人生会議」と呼んでおります。
そしてリビング・ウイル(終末期医療における事前指示書)を書いておくこと、それを家族、主治医も人生会議で共有していることが大事、
おふくろは普段から「延命治療はしないでいいから」と言っていますし、彼女もまだ若いですが、「治らない病気であれば延命治療はしないで」と言っておりますので、私も含めてリビング・ウイルを書いておこうと思います。
そして人生会議を出来れば定期的に行うことが大事だとこの本で教わりました。
良い本をありがとうございました。
図書館で借りた本です。