三宅基之のブログ

エム・ヴイ・エム商事株式会社  生産管理課 三宅基之の毎日ブログ

生活を支える医療

いつものように図書館に返す本を朝から読みました。

『日本の医療の不都合な真実』森田洋之著

この本はコロナ過で書かれた本、なぜ世界で一番病床数が多い日本でコロナ患者の受け入れが上手くいっていないか、ヨーロッパとの医療制度の比較がデーターを基にして書いております。

そして、病床を満床にするための検査、精神病院が認知症の患者の受け入れで満床にするやり方に批判しています。

詳しいことは本を読んでください。

この本の中でヨーロッパの国の中で行われているプライマリケア医と言う制度を紹介しております。個人は必ず家庭医を1人選ばなければなりません。体の不調などがあると家庭医に相談して薬などを出してもらい。家庭医の紹介がなければ大きな病院で診てもらうことができません。

何よりも個人が自分の死に場所を選べると言うこと、終末医療を自宅でと言う人が多い。

本では夕張の医療体制を紹介しており、2007年に財政破綻に伴う夕張市立総合病院が閉鎖され、代わりに夕張市立診療所を立ち上げますが、病床数は約160床から19床に減り、重病患者は札幌などに搬送されることに。

ここの医療センター長を務め再生に尽力した村上先生が、「治す医療から生活に支える医療」への転換に踏み切り、成果を上げていきます。

総合病院が廃止される前と後で、死亡率は変わっていません。がんは横ばいですが、他の病気での死亡は減っております。じゃなぜ死亡率が変わっていないんか、それは「老衰」が増えたからです。

そうです。死ぬ場所は自宅で死にたいという人に医療が寄り添い家族を支えたからです。

この本で学んだのは、自分の死ぬ場所は自分で選びたい、そのための医療体制が必要と言うこと、在宅医療がもっと普及してほしいですね。

私たちは、検査をするだけで満足するようになっているとこの本でも書かれています。時には検査も必要ですが、日常の規則正しい生活、バランスのいい食事、十分な睡眠が大事ですね。

 

 

もう一冊『具体と抽象』細谷功著、今回で2回目になりますが、面白いのでまた借りて読みました。長くなるのでまた今度紹介いたします。