三宅基之のブログ

エム・ヴイ・エム商事株式会社  生産管理課 三宅基之の毎日ブログ

施肥

施設栽培で大きな問題は肥料過多に陥りやすいことです。

兵庫県の生産者は、毎年一回は必ず土壌診断を受けています。その結果すべての生産者にリン酸過多の診断が出ています。

路地の場合は、雨に肥料が流されることである程度中和されるが、ハウスの場合はどうしても土壌に残ってしまいます。

特にリン酸は土壌の金属と結合して個体になりやすく根が吸収できなくなり土に残る。そこにまた肥料を入れると当然ですがリン酸過多になってしまいます。

施肥で一番大事なのは、植物をよく観察する。毎日見ていると葉の状態が正常かどうか見分けがついてくるはず。その時の葉にあった肥料を選び施肥をすれば一番効率よく野菜に効くということです。

それでは、増えてしまったリン酸の減らし方はどうするか、フルボ酸を使い有機リン酸をイオン化して根から吸収させる。

偉そうなことを書いてますが、兵庫県の生産者の中でリン酸が多くても栽培に問題なくいい野菜が取れる生産者もいます。

土壌診断は、土の中で起こっていることを知るため、参考程度にしておくのがいいのかも。しらんけど、

要は、土壌診断は参考程度にして、毎日の観察こそが健康でいい野菜作るうえで大事だと言うことです。まずは野菜を観察するから始めましょう。

      

師匠に効くと、写真のグリーンのカビは窒素とカリだそうです。私には訳が分かりませんが、それと潅水の仕方にも原因があるとも言ってました。

今後は、良く葉の観察するようにしましょう。