三宅基之のブログ

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本の感想

先日、会社の女の子から『博士が愛した数式』という本が面白いからと呼んでくださいと本を貸してくれたのでさっそく読みました。

博士の愛した数式 (新潮文庫)

内容な交通事故で、記憶が80分しか続かない数学の博士と家政婦、そして家政婦の息子の物語、寺尾聰主演で映画にもなっているので詳しい内容は割愛させていただきます。

博士は、家政婦の10歳になる息子をルートと呼び可愛がります。博士もルートも熱烈な阪神ファン、ただ博士は事故があった日から記憶が進んでいないため江夏が未だに阪神で投げていると思っており、いつもルートに「江夏の調子はどうか」と聞くのです。

家政婦は、自腹を切って阪神、広島戦のティケットを買い博士と3人で観戦に行くのですが、この章で私が気に入った文章があるのです。

「正直言えば、内野指定席三枚の出費は痛かった。怪我の治療代が重なったせいで尚更だ、しかし、お金なら後でいくらでも取り返せるが、老人と少年が一緒に野球を楽しめる時間は、おそらく沢山は残っていないから」

この文章を読んだとき、お金に換えられないものが世の中には沢山ある。それは頭ではわかっていてもすぐに忘れる。

お金は絶対必要です。それは何のために必要かを考え、お金のために大切なものをなくすことだけは絶対にしないようにしようと改めて思いました。

本を貸してくれた彼女、本の感想を仕事の合間に話し合いましたね、本当に楽しかったです。

今度は食事でもしながら(邪なこころが出てしまった。セクハラだという声が女子の間から聞こえてきます)

また、良い本があれば紹介してください。