三宅基之のブログ

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AI支配で人は死ぬ

『AI支配で人は死ぬ』養老孟司、聞き手浜崎陽介さんの本を読みました。

いつものように今日が図書館への返却日だったので朝からどこにも行かず読書、この本は、浜崎さんが問いを投げかけ養老先生が答えるという形で内容が進んでいきます。

AI支配で人は死ぬわけではありません。

ビックデーターを分析するAIが「現象」を作っていると先生はいいます。

医療の世界では25年も前から肉体をもった患者さんがどこかに行っていってしまって、検査の結果だけが「現実」になってしまった。

正常値から外れた数値を正常値に戻すことだけが医者の仕事になっている。

先生が患者さんからよく聞いた文句は、

「担当の先生は、顔も見ないんです」カルテを診てパソコンを見るだけで手も触れない。「統計だけが現実」で本人がいなくなっている。

すべての先生がと言うことではなく、そのような先生も多く出てきていると言うことですね。

この本の中で、紹介された養老孟子さんの言葉に心が惹かれました。

「真似の果てに見えてくるものそれこそが本当の個性である。」、師匠と言う人を見つけたら、真似て真似て真似て、それ以上真似ができないのが、個性である。

良い言葉です。