高田郁著「あきない世傳 金と銀」の新作12巻が出ました。
今回も期待を裏切らない、心に響く内容でした。
物語の時代背景と庶民の暮らしをよく調べ挙げたうえで物語が作られているからこそ作品に深みがあり、読み手の心に響いてくるのでしょう。
12巻では、浅草太物仲間から浅草呉服太物仲間になり、仲間たちと共に知恵を絞り商売を広げていく物語が書かれております。
この物語の重要な点は、「買っての幸せ、売手の幸せ、そしてみんなが幸せになる。」
決して自分たちだけの利益だけを追うのではなく、仲間みんなで知恵を出し合ってよい商売をすることで、買ってくださるお客様に喜んでもらおうという考え方、近江商人の「三方よし」の考え方ですね。
以前にも書きましたが、栽培技術を惜しげもなく教えてくださる生産者の方がいます。その人が良く言うのは、「農家全体が儲からなければ、日本の農業に未来がない」とその通りです。
本の内容については、楽しみにしている人に対して申し訳ないので、割愛します。
もし、このブログで初めて高田郁先生の本を知ったという方はぜひ読んでみてください。
私の推し本です。