兵庫芸術文化センター管弦楽団第138回定期演奏会、佐渡裕指揮、マーラー交響曲7番を聴いてきました。
毎回音楽の批評をする時に書いていますが、私は音楽評論家ではありません。ですから個人的な演奏を聴いての感想を書かせていただきます。
昨年、この演奏会のチケットを買ったときにブログで書きましたが、マーラー交響曲7番は聴いたことがなかったので、CD(ワレリー・ゲルギエフ指揮 ロンドン交響楽団)を中古ですが購入、毎日のように聞いていました。
私は第1楽章が好きです。初めて聞くテナーホルン(ユンホニュームのホルン版)の闇を裂くようなメロディーに魅了されたからです。
今回生で聴きましたが、それはそれは魅力的な音色で感動しました。
それではこの演奏会を聴いてどう感じたか、正直よくもなく悪くもなく平凡な演奏というのが私の感想です。
第三楽章は少し緊張感が欠けた演奏のように感じました。あくまでも私の感覚の話です。
ただ、フィナーレを飾る第五楽章、佐渡裕さんが全身全霊で振るタクトに答える楽団員、すごく聴きごたえがありました。アンコールがなかったのは、佐渡裕さんが80分近い大作を振り切ったからでしょう。
佐渡裕さんが演奏前に壇上で、交響曲7番について次のようなことを言われてました「昨日の本番(演奏会は13・14・15日の3日間)でこの交響曲の難解さを実感した」というようなことを、
彼自身、満足のいく出来ではないと実感しているのではと私は勝手に思っています。
これからも芸術文化センター管弦楽団の演奏会に通います。若い演奏家が多い楽団みたいなのでこれからが楽しみです。