『非常識な本質ーヒト・モノ・カネ・時間がなくても最高の結果を創り出せる。』
という本を読みました。
作者は、日本のスーパーカー日産GT-Rを作った水野和敏さん、この本は2013年に書かれており、当時のGT-Rの価格は800万、フェラーリやポルシェは何千万という価格で販売されていた。
如何にヨーロッパに日本のスーパーカーを認めてもらい購入していただくか、50人のプロジェクトチームで挑戦していったかという記録と言っていい本です。
この本の中でいかに少人数でプロジェクトを成功させるか、いろいろあるのですが、私は、能数という考え方、能数とは一つの事だけ行うのではなく、人はいろんな経験をしており、たくさんの能力を持っている人がいる。その人が設計から製造、販売までの工程の中で、一つの工程だけでなく複数の工程をこなすことの出来る能力を能数という言葉で表します。
50人が2つの工程に係れば100人の仕事ができ、3つの工程に係れば150人分の仕事が出来るわけです。
彼はこのことを本の中でこのように書いています。
「プロジェクトリーダーは、人の能力を工数という単位でなく、私が言う「能数」という視点で見なくてはいけない。その人に備わっている能力を2倍にも3倍にもしていくことを考える。」
いい勉強になります。
最後に彼が考える超一流のプロとは、
「超一流のプロになるには、日頃の努力の向こうにある「鍛錬」が求められます。それは体の感覚と頭の感覚、想像力が一致するところまでお客様の感動や喜びのために自らを鍛えぬくこと。自分の為に単にお金儲けをしようとしている三流の料理人とは全く違うのです。」
彼の中の本質は、お客様に感動を与え喜んでもらえる車を作ること、それだけです。
勉強になりました。
ぜひこの本を読んでください。いろんな気付があることでしょう。