三宅基之のブログ

エム・ヴイ・エム商事株式会社  生産管理課 三宅基之の毎日ブログ

過酷な現場

今日もほとんど外出することなく、録画していた番組を観てました。

その中で、コロナ専用集中治療室で働いている看護師たちの働きを放送した番組NHKスペシャルをみていろいろと考えさせられました。

女子医大病院の集中治療室で働く30人の看護師たち、その中で3年目を迎えるKさんは理想の看護を目指して奮闘しておりました。それが、突然退職を申し出るのです。

看護師たちは都が用意したホテルで暮らしており、外食もできず毎日コンビの弁当、そして一度現場に入ると5時間はでてこれない。

彼女曰く「おしめをして現場に入っている人もいる」その彼女が、ホテルに帰った時に「明日突然、病院に行かなくなるかも」「体と心が折れたら終わりです」とインタビューで答えていたんです。

その彼女が3月に退職を決めて看護師長にやめることを伝えます。その引き金になったのが「患者さんから、私の体に触れることができますか」と言われた。その瞬間に体も心も折れたしまったんです。そんなこととを思うかもしれませんが、

私が思うのに、彼女は理想の看護ができないことに対しての絶望を感じたのではと思います。

もう一人のSさんは、違う病棟から配属された看護師、初めて担当した患者さんが急に容態が悪化して亡くなるんです。患者さんの許可を頂いて撮影していたのですが、

最初はSさんを気遣う患者さんが、5日後肺の機能が急に低下して集中治療室へ、まだその時は意識がる状態で、それから4日後に意識がなくなりエクモを装着してから1か月後に息を引き取ります。

その翌日から彼女は体調を崩して長期離脱、急性胃炎、血を吐いたそうです。

看護師長に迷惑かけて申し訳ないと電話で何回も謝るSさんに、「あなたは休んだことがないんだから、ゆっくり休んでまた復帰して」と優しく言うのですが、彼女は謝り続けます。そうでなくても大変な現場なのに、自分が休むとなると残っている看護師の負担が増えるのがわかっているので、何回も謝っているんです。

観ていて、某知識人が路上で飲んでいる若者を擁護しているツイッターやバーベキューをして楽しんでいるインスタグラムをあげている元モデルで芸能人、あなたたちは医療関係者の戦いをどう見ているのか、少しは想像して発言してほしいですね。

私たちができる事は、感染防除や自粛生活をするしかないんです。

若い人の気持ちは理解できますが、ワクチン接種が行きわたるまでは我慢しましょう。