丹波の苗もだいぶん大きくなってきました。
もう分けつが始まっております。分けつとは新しい根が出てくることで20株ぐらいまで増えます。
7月に入ると田んぼの水を抜き根に新鮮な空気を送る中干を行います。この作業でしっかりした根が育ち元気な穂が育ちます。
水の管理とはこの作業を含めて水を抜いたり、減らしたり、増やしたり、気候と相談しながら今までの経験に基づいて行う作業。
昨日、東京農大出身の後輩と現状の問題点について話をしている時に、彼がこんなことを言いました。「東京農大の横井時敬初代学長が「農学栄えて農業滅ぶ、稲の事は稲に聞け、農業の事は農民に聞け」といっていたけどまさしく上手く栽培している生産者に聞くべきでしょうね。」
土壌診断ですべての項目が適正でもアルグラが出来ない圃場があります。土壌の違いやサンプルの土を採取した場所、整地前か後か、で診断結果変わってきます。
要は、葉が何を欲しているのか葉と対話する。根の状態を見る。まさしく「葉の事は葉に聞きく」この姿勢が大事ですね。
しかし、農学(化学)も必要、でないと農業の未来がないのも事実、いかに融合させていくか生産者自身の意識の高さが問われる時代となりました。
人間活動の根本である食、それに携われる生産者の皆さん、農業の未来を明るいものにしていきましょう。
いつも偉そうなことを言っていますが、出来るだけのサポートをしてまいります。