改めて羽生善治永世七冠が書かれた『大局観』という本を読んでいます。
実は、一度読んでいるのですが、改めて読むと大変参考になることが多く、なかなかページが進みません。以前読んだのは53歳の頃、その時を今とでは完全に受け止め方が違います。自分の口で言うのも何ですが、明らかに53歳の時より考え方が上の段階にあるような気がします。気のせいでしょうか?
昨日読んだ章でこんなことが書かれてました。相当はっしょて書きますが、対局の難しい局面で選択肢が多いと迷いが多くなる。深く考えても迷う。その時は直感というか好きな手を選ぶそうです。その手が最良の手だと信じて、
羽生さんは、こんなことも書いておられました。例えば、人は「あの時にA社を選んでいれば、もっとやりがいのある仕事ができて、給料も今よりずっと多くもらえたのに」と思ったり、「今の夫ではなくB君と一緒になっていたらば、もっと幸せになれたのに」と後悔してしまうのだ。
しかし、A社を選んでいたらリストラにあったかもしれない。B君を選んでいたら今より不幸だったかもしれない。結局はその時、選択したことが人生で一番良かったと信じることだと、
よく言われることですが、今いるところで人間は一生懸命生きていくしかないのです。
改めて再確認させていただきました。羽生先生ありがとうございます。
私が読んだのは2011年に初版されてた本です。